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SENA SMH10 試用インプレッションpart1

モーターサイクル用インカムで楽しむ

Bluetooth(2.45GHz帯の電波を利用した短距離無線通信技術のひとつ)を採用したモーターサイクル用インターコム(以下:インカム)は、ここ数年で飛躍的に進化した。確か初期段階の製品は、肝心の通話でノイズが入り、途切れた通信の復旧に時間がかかるなど、通信機器として満足出来るレベルでは無かったと記憶している。さらに複雑難解な操作方法や高価格など、道具として普及していなかった。しかし近頃ではそれらの機能も熟成され、インカムはツーリング用アイテムとして一般的なものとなってきた。
今回試用する【SENA SMH10】は、すでに海外のモーターサイクル用品レビューサイトで高い評価を得ている輸入製品だ。これまでインカムは「ムズカシイモノ」と考えていた編集スタッフが、都内からワインディング、時には雨の中まで、実際の使用を通して、インカムの楽しみ方をご紹介したいと思う。
 


SMH10でナニができる?

たとえばこんな楽しみ方:ソロで


フルフェイスの SHOEI X-9 は静粛性も高く、クリアな音声案内はまるでクルマを運転しているようだった。

まずはナビ任せのショートトリップに出発すべく、最新のインカムにドキドキしながら Bluetooth 機能内蔵の GPS 音声ナビゲーションとペアリングしてみた(対象は BMW Motorrad Navigator IV )。ナビを Bluetooth 接続の準備状態にし、次いでインカムを操作。説明書によると、ペアリング中(検索中)はメインユニットの LED の色で状態を確認するとあるが、すでにインカムをヘルメットにセットし、それを装着した状態で LED の色は見ることは出来なかった。サイドミラーに映して見ても光っていることすら分からないので、ヘッドセットからのビープ音を頼りにする。しばらくしてナビの画面に SMH10 が表示され、それを選択して初期設定完了。拍子抜けするほどあっさり完了。



ナビでもそうだったが、驚くほどあっさりとペアリングに成功する。その工程も思ったほど複雑ではなかった。

職業柄、いつでもどこでも連絡がつく状態にいなければならない、と言ったら大袈裟だが、念のため出発前に携帯電話(スマートフォン)ともペアリングしておく。当然のことだがバイクでの移動時間が長い場合は着信に気付かないこともある。インカムが世に現れる前から思っていたことだが、移動中でも携帯電話の着信を確実にキャッチして即対応出来るようになればなぁ…なんてことが、今や現実のものとなった。Bluetooth 対応の携帯電話やスマートフォンも、SMH10 とペアリングすることで発信/着信/通話が可能だ。方法は GPS ナビと同様、携帯電話の検索結果から SMH10 を選ぶ。走行中に着信をキャッチしたら、メインユニットのフォンボタンを押すと通話可能、ジョグダイヤルを押すと応答拒否になる。いたってシンプルだ。



走行中に着信アリ。即応答可能だがバイクを安全な場所に停めてかけ直す。ヘルメットを脱がずに通話出来るのがいい!

ソロで走る際、インカムは音楽を楽しむのがメインになるだろう。GPS のナビ音声は必要に応じて使い、携帯電話は非常用。iPhone とのペアリングを済ませてあるので、保存してあった音楽をステレオヘッドセットに流して走ってみた。耳に入る音はヘルメットの静粛性能に大きく左右される部分であり、この時装着した SHOEI X-9 では、音声だけでなく音楽もクリアな音質で聴くことが出来た。長距離を走ることが多いライダーにとって、淡々と走らざるを得ない高速道路では最高の BGM システムにもなるだろう。ボリューム調節はジョグダイヤルを「回す」、ストップ/プレイは「押す」だけ。グローブを装着した指先でも操作は簡単。初期設定では音楽よりもナビ音声や携帯電話などが優先され、その際音楽は途切れた状態になる。


たとえばこんな楽しみ方:仲間と


お互いの電源を入れてからわずか15秒程度で通話可能状態に。ペアリングの方法を一度覚えてしまえばとても簡単。

インカムを選ぶ最大の用途は、一緒に走るライダーとの同時通話だろう。ということで、今度は編集スタッフを増員(と言っても1人追加)し、バイク2台でペアツーリング風のテストを行った。ヘルメットはフルフェイス・タイプの SHOEI X-9 のほか、オープンフェイス・タイプの Arai SZ-F、それに名も無きクラシック・タイプのもの(バイザー無し)。まずは都内の混雑した幹線道路を抜け、常に交通量の多い首都高速道路、そして湾岸道路を走ってみた。そんなシチュエーションでの通話状態はと言うと、たった1度途切れたのみ。それはクネクネと曲がりながら地下と地上を出たり入ったりする首都高速道路の一角で、大型トラックや普通乗用車数台を挟み、時速60km前後で1台は地下道を走っており、2台の距離はおよそ500m! それ以外は途切れることが無かった。



気になる音質はノイズや途切れがほとんど無く、走りながら普通に会話が出来てしまう。ヘルメットの静粛性能も大事。

後ろを走るスタッフから「ア、姿が見えなくなりましたー! でも聞こえまーす! なんだか気持悪いですねー!」と、叫び声が耳元で聞こえる(インカムに慣れないうちはつい叫んでしまう)。さらに引き離すと「ザザ…」という音と共に声が途絶えた。やがて「…今地上に出ました!」という声。地下トンネルに入っていたのだった。途切れるときはスパッと途切れ、復旧する際は正常でクリアな音声が聞こえるようだ。次に湾岸道路へ向かい、SMH10 の売り文句のひとつである “通話距離の最長は、お台場レインボーブリッジより長い900m” を実地テスト。結果、その通りだった。お互いに走っている状況を説明しながらレインボーブリッジの端と端に居ることを確認したので間違い無い。これには正直驚いた。まさか今の Bluetooth インカムはここまで進化していたとは…驚異的だ。



雨の日にタンデム走行をしてみたが、通信不良に陥ることは無く防水仕様の確認が出来た。クリアな音質に不満なし。

ヘルメットのタイプによってはマイクロフォンに風が直撃するものもあったが、 “風切り音削減機能” の効果か、実地テストでは「気にならない」レベルであった。もちろんマイクロフォンは「正しい向き」にセットしている。また、SMH10 はオーディオ機器のステレオヘッドフォンを搭載しており、音楽鑑賞には最適と言える。しかしそれはヘルメットの静粛性能に左右され、スピーカーから発せられる音が何の干渉も受けずに耳へ届く場合においては、非常に明瞭な音質であった。また別の日に、雨天の中タンデム走行も行った。その際は GPS ナビと iPhone のプロファイルを分けてペアリングし、音楽を聴きながら走行した。その結果、初期設定時の機能の優先順位は、ナビ音声 > 通話 > 音楽、だった。これについては変更可能。


実際に使ってみて感じたこと

SMH10を選ぶ3つの理由


最後にイイワケをしておくが、ここでの試用インプレッションは編集スタッフが実地テストを行い、そこで感じた結果を説明しており、走行環境や使用状況、ライダーによって異なる印象を受ける可能性は十分に在り得る。またここに記したことが本製品の全ての機能を説明するものではなく、あくまでもひとつの参考にしていただければ幸いである。製品やユーザーレビューなど、詳細なデータは専用サイトに集約されているので、興味を持った方は是非一度、じっくりとご覧頂きたい。個人的に【 SENA SMH10 】には “浦島太郎” 的カルチャーショックを受けた。ひとつの “道具” として完成されている。インカムに触れるのは数年ぶりだが、その間の進化にはただ驚くばかり。今回のテストで感じた、本製品の特筆すべき3つのポイントを挙げてみよう。

使い勝手の良さ 
グローブを装着した指先でも簡単に操作が出来る大きなジョグダイヤルとボタンの少なさ。このデザインはライダー目線だ。

長い通信距離 
直線距離ではスペックどおり 900m の距離で、障害物を挟み曲がりくねった道路で相手が見えなくても 500m の通信を確認。

参考になるレビュー 
取扱説明書だけではなく専用サイトのユーザーレビューも参考にさせてもらった。ユーザーレビューに勝る詳細データ無し!



web BikeWorld:SMH10レビュー Part1
web BikeWorld:SMH10レビュー Part2
bikebros SMH10review

■商品は2種類

ラインナップは1人用セット(2万8140円)と2人用セット(4万9140円)の2種類。

■主要パーツ

シングルパックを開けるとヘルメットに装着する主要パーツが一番上にセットされている。
シングルパックが2セットで1セットになったお得なパッケージ。細かい付属パーツも含む。

■付属パーツ

各パーツの詳細は専用サイトをご確認いただきたい。これに取扱説明書が同封される。
デュアルパックに含まれるパーツはシングルパックの2倍ながら、価格はリーズナブル。

■オプションも充実

【SMH-A0302】ブームマイク、ケーブル型マイクの着脱が可能なクランプユニット。ヘルメット形状に応じて使い分ける。
【SMH-A0303】ブームマイク、イヤホンジャック付きクランプユニット。内蔵タイプとは別のイヤホンを活用したい際に。
【SMH-A0304】SMH10専用の総合型クランプユニット。あらゆる用途に対応するよう、上記2つの特徴を統合したもの。

■装着方法

メーカーが推奨するのはクランプを使った固定。ヘルメットによっては装着し辛いものもある。

■タイプ別装着例

SHOEI X-9 (写真上)と Arai SZ-F (写真下)の装着例。余計な装飾も無くシンプルなもの。

■1回の充電で連続12時間通話!

充電はメインユニットをクランプユニットから取り外して付属の充電用パーツで。

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