SENAをもっと便利に使おう
対応モデル:SRL2, SRL-MESH, SRL-EXT, 50C, 50S, 50R, 30K,20S-EVO,10シリーズ、SFシリーズ
BikeJIN誌2018年7月1日号掲載「SENAをもっと便利に使おうVol.1」(3.5MB)
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インターコム通話に高音質のメリットは?
そんな中、インターコム通話相手とのおしゃべりや連絡を取る際に、一語一句を聞き逃さずしっかり聞きたいという場面によく遭遇します。HDインターコムによるクリアな通話により、道順や指示などを伝える時に聞きなおす場面を減らし、より安全な運転を心がけることができます。また、お互いの声がはっきりと聞こえることによって違和感を感じにくくなるため、長時間の会話でも疲れにくくなります。
どのような仕組み?
高音質の通話データをやり取りするには、通常よりも大きな音声データ送受信を高速で行います。そのため、SENA 独自の規格として通常のインターコム通信に加えA2DP 通信というBluetooth通信方法を組み合わせて行う技術を開発しました。この”A2DP”とは、スマホなどのオーディオ・メディア音声をヘッドセット側でステレオ再生するためのBluetoothプロファイルのことです。SENAはこの二つのプロファイルを組み合わせてインターコム通話音声の質を高めることを実現しました。
使う場面は?
注意点は?
HDインターコムはA2DPを使用するため、大きなデータ量を送受信します。そのため、通信可能距離が通常のインターコム通信よりも短くなります。よって、お互いの距離が離れる場合の通話には適さず、ノイズ混入、また音声が途切れる原因になります。また、一対一通話のみに対応しているため、グループ通話やユニバーサルインターコム(他社インターコムとの通話)、またミュージックシェアリング機能使用時に本機能は自動的に無効化されます。
HDインターコムは初期の時点で「有効」(オン)に設定されているため、上記のような場合は最初から「無効」(オフ)に設定することにより、スムーズにインターコム通信を楽しむことができます。本設定は、無料ダウンロードできるスマホ用SENAアプリから、またはPC(Win/Mac)用Senaデバイスマネージャーソフトを使って設定の変更ができます。HDインターコムの特性をよく理解した上で活用すれば非常に便利な機能なので、シチュエーションに合わせてお使いいただくことをお勧めします。
対応モデル:50シリーズ、SRL-MESH, SRL-EXT, SRL2, 30K, 20S-EVO,10シリーズ, SF4
BikeJIN誌2018年8月1日号掲載「SENAをもっと便利に使おうVol.2」(5.9MB)
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2種類の方法を使い分けるメリットは?
ツーリングメンバーの中には、インターコムの操作が詳しい人もいれば、使い始めてまもない人、電子機器の操作になれていない人なども一緒に出かけることがありませんか?
マルチウェイインターコムは、ジョグダイヤルのタップ回数で、通話相手を自由に切り替えることができ、より自由度の高いグループ通話を楽しむことができます。反面、環境により途中でグループ通話が途切れてしまう時、メンバー全員が再接続のボタン操作手順を知っている必要があります。
一方、グループインターコムの場合は、事前にリーダーがグループメンバーを登録する必要がありますが、リーダー側の簡単なボタン操作だけで常にグループ全体がつながり、おしゃべりを楽しめます。楽しいツーリングの計画を立てる上で、どうすればストレスなくグループ全員が会話を楽しめるのか、2種類の方法を調べてみましょう。
どのような仕組み?
SenaのBluetoothインターコム通信は、お互いに手をつないでゆく、「数珠つなぎ」の方式です。A、B、Cという3台のインターコムがある場合、”B”が、右手で”A”と、左手で”C”と繋ぐことによりA-B-Cという接続が可能になり、お互い手を繋いでゆくことにより、30Kや10シリーズであれば4台、20S、SRLであれば、8台までのBluetoothインターコムと「手をつなぐ」ことができます。マルチウェイの場合には、相手と手を繋ぐ操作を各自が手動で行ないます。それに対してグループインターコムの場合には、リーダーのボタン操作一つで自動的に手が繋がれていきます。何かの拍子に通話が切れ、手が離れてしまった場合の再接続方法も同様です。
使う場面は?
マルチウェイインターコムは、つなぐ相手を自由に選べるため、より自由な通話が可能です。例えば、仲間との同時通話の他にも、時には一対一でおしゃべりしたり、他のグループに飛び入り参加したりすることもジョグダイヤルをタップして通信相手を切り替えることにより可能です。
グループインターコムの場合は、メンバーが簡単操作で通話したい場合にぴったりです。
通信距離や障害物により通信が分断されるようなことがあっても、グループリーダーのボタン操作だけですぐにグループ通話が復帰するため、他のメンバーは不必要に煩わされることなく、走行や通話に集中できます。れば非常に便利な機能なので、シチュエーションに合わせてお使いいただくことをお勧めします。
注意点は?
マルチウェイインターコムの場合、当日集合でその場でペアリングして走り出すような時は、走行中に通話トラブルが起きた時に対処しづらいかもしれません。そのため、ツーリング前に集まり、ペアリングや接続の仕組み、誰と誰が繋がっていて、どのようにして再接続ができるかなどの、事前の練習や話し合いをおすすめします。
グループインターコムの場合、当日グループ登録をしたリーダーが欠席してしまうと、グループ通話ができなくなってしまいます。そのため、リーダー以外にも、グループを作成できる人がいると望ましいです。
メンバー全員がインターコムの扱いに精通しているならばマルチウェイインターコム、リーダーが常にメンバーとの接続を見守る場合はグループインターコム、といった具合にツーリング前にメンバーと良く話し合いながら理想の接続を選択すれば、ツーリング当日はとても快適なおしゃべりを楽しめることでしょう。
対応モデル:SRL-MESH, SRL-EXT, 50C, 50S, 50R, 30K,20S-EVO,10シリーズ, SFシリーズ
BikeJIN誌2018年9月1日号掲載「SENAをもっと便利に使おうVol.3」(5.9MB)
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ユニバーサルインターコムを使うメリットは?
どのような仕組み?
使う場面は?
ユニバーサルインターコム機能は、HFPという全社共通、いわば”万国共通”なプロトコルを使うので、大抵のBluetoothインターコムと繋がることができ、バイク用でない小さな汎用Bluetoothヘッドセットとでも繋がります。
注意点は?
接続台数:ユニバーサルインターコム通信にはルールがあって、1台のSENA Bluetoothインターコムに2本のつなぐ「手」があると想定する場合、一本の手は他社とつなぎ、もう一本の手はSENA Bluetoothインターコムとつなぐ必要があります。両手で2台の他社Bluetoothインターコムとつなぐことはできません。4人で出かける場合、両端を他社、真ん中にSENA Bluetoothインターコムを配置する構図になります。(例:他社-SENA-SENA-他社)
通信距離:HFPを使うので通信距離が短くなり、通話距離は数十メートルから数百メートルほどとなります。また通話音質も悪くなります。そんなハンデをもってしても、色々な友達と繋がっておしゃべりしながらツーリングを楽しめるメリットは大きいと言えます。良いツーリングをお楽しみください!
対応モデル:(MESHグループインターコム) SRL-MESH, SRL-EXT, 50C, 50S, 50R, 30K
(Bluetoothグループインターコム)SRL2, 20S-EVO (Bluetoothインターコム1:1) 10シリーズ、SF2,4, 50シリーズ等)
BikeJIN誌2018年10月1日号掲載「SENAをもっと便利に使おうVol.4」(2.0MB)
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オーディオマルチタスク機能を使うメリットは?
どのような仕組み?
この構造によりグループインターコム通話中に、アプリ音声や音楽を同時に聞くことができる、オーディオマルチタスク機能が実現しました。
使う場面は?
一度オーディオマルチタスク機能の便利さに慣れてしまうと、手放せなくなるかもしれません。
注意点は?
オーディオマルチタスク機能の特性として、インターコム通話中、スマホナビや、音楽音量は小さくなります。しかしナビの道案内など聞き逃したくない場合、オーディオオーバーレイをオン(有効)にしてください。通話中も音量が下がることなくナビ案内が聞こえてくる様になります。
モデル別にオーディオマルチタスクが有効なインターコム通信が決まっており、20S、SRLは、Bluetoothインターコム通話中に機能し、30Kの場合はMeshインターコム通話中に機能します。
対応モデル:50C, 50S, 50R, SRL-MESH, SRL-EXT, 30Kなど
BikeJIN誌2018年11月1日号掲載「SENAをもっと便利に使おうVol.5」(1.9MB)
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Meshインターコム機能を使うメリットは?
どのような仕組み?
”Mesh"(網の目)という名の通り、自分の周囲に存在するMeshインターコム相手に自律的に網目状の通信網を作ってゆきます。Sena30Kの場合、2つのモードがあり、公開モード、およびプライベートモードの2種類があります。
公開モードの場合は、自分を中心に大声でブロードキャスト(一斉配信)します。そのため、その声が届く通信範囲内にある全てのMeshインターコムがその声を聞きます。聞く相手に人数制限は生じません。
使う場面は?
注意点は?
Meshは、自律的に常に繋がろうとするため、その分Bluetoothインターコムと比べ電力を多く消費します。30Kのスピード充電機能をうまく利用して、こまめに充電しながらお使いください。また、市街地などでは電波干渉を多く受けやすくなる場合があり、通信にノイズが入る場合は一度メッシュをオフにしてから再度オンにしてください。また常にアンテナを立てて走り、最新のファームウェアのヴァージョンにアップデートすることをお勧めします。
参考:SENAプレミアムHDスピーカーへの交換方法
スピーカーの位置をしっかりと決めるメリットは?
どのような仕組み?
しかし、そこにただ取り付けるだけでは、微妙な耳の位置などのずれなどにより、音質が悪くなることがあります。そのため、少しづつ位置を調整しながら、ベストの位置に取り付ける必要があります。
調整する場面は?
注意点は?
- スピーカーをヘルメット内のポケットに取り付ける前に、まずスピーカーを耳に当てながら、少しずつずらし、一番良く聞こえる音を覚えてください。
- ヘルメット内にベルクロテープを貼り、スピーカーの位置を少しずつずらしながら音をチェックします。スピーカーとベルクロテープの位置がピッタリする必要はありません。大抵のヘルメットの場合、イヤーポケットの中心より前方寄り、ストラップ寄りに取り付けると、音がよりクリアに聞こえ、耳たぶに当たりにくくなるようです。プレミアムHDスピーカー対応モデルの場合、ファームウェアを最新にした後、イコライザー設定でお好みの音に調整してください。
- ヘルメットは、自分の頭にピッタリとフィットしたサイズをお選びください。バイク店などで実際に行き、アドバイスを受けるのがベストです。