一度に接続出来るのは、このA)、B)、C)の各カテゴリーごとに一つずつのようです。
わかりやすく言うと、複数の携帯とスマホを同時に使えないし、SM10とブルートゥース内蔵のナビ・ウォークマンを同時には使えないということです。
試しにインカムのSMH5にあらかじめ、SM10にipodをつないだものと、ブルートゥース内蔵のナビをそれぞれペアリングにしておいて、一旦電源をオフにした後で再度それぞれの機器の電源を入れてみたところ、インカムにはSM10かナビのどちらかしか接続されませんでした。
今回のツーリングでも、SM10とブルートゥースナビの両方をオンにしておきましたが、やはり接続出来て走行中に聞けたのはどちらかになりました。
不思議なのはバイクで走り出す際に、私(ライダー)に聞こえる(接続出来る)のがSM10になるか、ナビになるか(どちらが優先されるか)は特に決まっていないようで、走るたびに違うこともありました。
サーチして先に見つかった方につながっていたようです。
タンデムの妻のインカムSMH5には、ブルートゥースナビとはペアリングしていませんでしたので、毎回SM10が接続され普通に音楽が聞こえました。
そんな訳で、音楽とナビ音声を同時に聴くにはやはりSM10を利用して音楽プレーヤーとナビをケーブルでつないでおくのがいいようです。
■音楽プレーヤーについて
他のインカムと比べても音質が鮮明でキレイに聞こえると思っているSENAのインカムですが、接続する音楽プレーヤーによって音が変わるのか興味がありました。
結論は、「やっぱりいい音源を使った方が音がいい!」という事。
試したのは、ソニーウォークマン史上最高音質を目指したというZ1000、同じウォークマンのA800、初代ipod shuffle、第五世代ipodの四種類です。
やはり一番いい音で鳴っていたのはZ1000ウォークマンで、他の三機種を圧倒していました。
さすがに専用のイヤーフォンにはかないませんが、それでも高音からそこそこの低音まで出ている感じでした(私の個人比です(笑;
一番厳しかったのは初代ipod shuffleで、これでもそれなりのイヤーフォンを付けて日常の通勤電車の中で聴くには特に不満を感じていませんでしたが、ブルートゥースを介して聴くと高音も低音も寂しく感じました。
■AUX(副音声)によるミュートについて
マニュアルによると『AUXからの音声シグナルが入る時、メインの AUDIO IN からの音声は自動的にボリュームダウンします』とありました。
でもメインの AUDIO IN にウォークマンを、サブの AUX にナビを接続して音楽を聴いている最中にナビの音声案内が入ってきても音楽がそれほど小さくなったような気がしませんでした。
この点について、こちらのインターソリューションマーケティングに問い合わせたところ丁寧な回答をいただきました。
修正して一部を引用させていただきます。
『SM10のフェードは、緩い曲線を描きながら音量が落ちそして徐々に音量が戻っていきます。
これは音楽の音量を大きめに試してみるとやっと気づくほど自然な仕様で、ほんの少し音量が落ちる程度なのかもしれません』
私はてっきり劇的にボリュームが落ち、すぐに復帰するというような「ミュート」の機能を想定していたので認識が少し違っていたようです。
またSM10には特に設定を変更出来るManagerソフトは用意されていないそうです。
いろいろ試してみましたが、やはりいろんな場面で二人で音楽を聴いたり、ブルートゥース非搭載の音源をつなげられるのはとっても便利だと感じました。
ますますタンデムツーリングが楽しめそうです。
次回のレポートでは、また別のアプローチでSM10を使ってみたいと思っています。